診療科について

2016年度 嶋田 病院指標


当院の特性について知って頂くため、DPCデータから全国統一の定義に基づいた指標を公開しています。
対象は2016年度(2016年4月1日~2017年3月31日)に当院を退院された患者さんです。
24時間以内の死亡、事故、労災等の方は含まれていません。

※-(ハイフン)は10症例未満

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1 40 56 62 109 187 485 675 881 418
2016年4月1日~2017年3月31日の間に当院を退院した患者さんの、入院時点の年齢を10歳刻みで集計しています。
産婦人科、小児科を有していないこともあり、0~40代の患者さんは少ない傾向にあります。

当院は救急に力を入れており、脳梗塞や急性心筋梗塞などの緊急性の高い疾患に24時間365日対応しています。
「救急科」「実績→救急車台数」

脳梗塞の治療では、小郡地区で初めてrt-PA(血栓溶解療法)を実施しました。
専門医による迅速な診断、治療が可能です。
「神経内科→脳卒中(脳梗塞)」

 急性心筋梗塞に対して、心臓カテーテル治療を行っています。
2015年11月に心臓カテーテルセンターを新たにオープンしました。
「循環器内科→心カテセンター」

消化管出血、消化管穿孔、絞扼性イレウス等、緊急内視鏡や緊急手術が必要な患者さんに対応するため、消化器内科と消化器外科でも24時間365日オンコール体制を整えています。
医師、内視鏡室看護師、手術室看護師等が患者さんの、もしもの時に備えています。
「消化器内科」「消化器外科」
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術あり 37 8.7 11.1 5% 79.8
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術・処置なし 副傷病なし 30 7.4 9.1 10% 75.9
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆管炎等 手術あり(腹腔鏡下胆嚢摘出術等)副傷病なし 22 4.6 7.6 5% 59.6
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 19 5.6 7.9 5% 53.4
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術・処置等なし 14 8.2 9.2 0% 74.1
胆石による胆のう炎や胆管炎で内視鏡的な処置・治療や手術になる患者さん、腸閉塞による入院治療が必要な患者さんが多くなっています。
治療期間は疾患の程度によりますが、概ね1週間程度と全国平均と比べても短い期間です。
手術ではできるだけ【身体にやさしい快適な治療】を心がけて、腹腔鏡による手術を推奨しております。
当院には、日本内視鏡外科学会技術認定医も在籍しており、患者さんにもより安心して安全性の高い手術を提供でき、早期の社会復帰に繋がっていると思われます。
「消化器外科」
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置等1あり(気管支ファイバースコピー、生検等)副傷病なし 21 5.8 3.7 5% 74.3
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 処置等なし 12.7
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術あり(乳腺悪性腫瘍手術)処置等なし 10.3
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術・処置なし 副傷病なし 12.4
040200xx99x00x 気胸 手術・処置なし 副傷病なし 9.1
呼吸器外科では、肺がん、気胸、膿胸、縦隔腫瘍など幅広く診療しています。
当院では、胸腔鏡を積極的に使用して、体に負担の少ない手術を行っています。胸腔鏡では、皮膚に5~10㎝のポート創を3~5ヶ所つくり、そこからカメラや鉗子を挿入して行うため、傷口が小さく、体への負担が軽減できます。
また、久留米大学病院の呼吸器内科の医師と連携し、カンファレンスを行い、適切な治療法の決定に努めています。
その他、乳がんについても当科で診療を行っています。肺がんや乳がんの患者さんで放射線治療が必要な方には、古賀病院21の放射線治療センターと連携し治療を受けて頂いています。
「呼吸器外科」
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり(下肢静脈瘤血管内焼灼術) 67 2.0 3.3 0% 64.7
080011xx99xxxx 急性膿皮症 12.0
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 手術なし 14.4
050170xx99000x 閉塞性動脈疾患 手術・処置等なし 副傷病なし 8.3
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術・処置なし 副傷病なし 12.4
下肢静脈瘤は、血管の病気としては最も多いものです。
2012年に福岡県の南部としては、いち早くレーザーによる静脈瘤手術を導入しました。その後2014年には、痛みの少ない新しいレーザー機器、2015年にはラジオ波機器を導入し、より痛みの少ない治療を行っています。
手術は日帰りで十分に行えますが、遠方からの方、高齢の方など希望に応じて1泊入院も行っています。
麻酔科の医師、専門の看護師、検査技師などとチーム体制で安心して手術を受けて頂けるように心がけています。
「血管外科」
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿骨近位骨折 手術あり(人工骨頭挿入術等) 82 49.8 27.6 22.2% 87.7
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む)手術・処置等なし 副傷病なし 68 31.4 20.6 27.4% 81.2
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術・処置等なし 23 33.9 20.5 33.3% 83.1
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 19 44.7 16.0 38.5% 81.5
160990xx99x0xx 多部位外傷 手術・処置等なし 副傷病なし 18.3
大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折や、大腿骨転子部骨折)に対して手術を行った症例が1位です。
2番目に多いのは胸椎や腰椎の椎体骨折に対して保存的加療を行った症例です。
大腿骨近位部骨折では、手術を含めて急性期の治療を平均23.9日行い、その後は回復期リハビリテーション病棟に転棟し、集中的にリハビリを行います。
全国の平均在院日数と比較すると、入院期間が長くなっていますが、これは急性期病棟~回復期病棟を含めた在院日数のためです。
急性期病棟だけの場合、以下の日数となっています。
1位:股関節大腿骨近位骨折 手術あり 23.9日
2位:胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術処置なし 15.1日
3位:骨盤骨折 手術処置なし 17.7日
4位:股関節大腿骨近位骨折 手術なし 12.4日
5位:多部位外傷 手術処置なし 15.9日
「整形外科」「入院におけるリハビリテーション」
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(発症3日以内かつ入院時JCS10未満)手術なし 処置等4あり(エダラボン)副傷病なし 57 31.7 16.5 10.5% 72.0
010230xx99x00x てんかん 手術・処置等なし 副傷病なし 36 5.4 7.1 8.3% 58.3
010060x2990421 脳梗塞(発症3日以内かつ入院時JCS10未満)手術・処置等4あり(エダラボン)副傷病あり(肺炎、尿路感染等) 18 50.2 32.7 16.7% 78.1
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(JCS10未満)手術・処置等なし 副傷病なし 17 54.7 19.4 41.2% 72.1
010060x2990411 脳梗塞(発症3日以内かつ入院時JCS10未満)手術・処置等4あり(エダラボン)副傷病あり(てんかん、不整脈等) 18 36.8 18.8 12.5% 78.4
脳神経内科の主な疾患は、脳梗塞、てんかん、脳出血です。
1位の脳梗塞は、エダラボンという脳を保護する薬剤を使用した治療です。エダラボンは脳梗塞発症後24時間以内に投与が必要で、投与が早ければ早いほど脳の障害を最小限に抑えることができます。発症早期からリハビリ介入を行いますが、急性期治療が終わると、回復期病棟に移り、集中的にリハビリを行います。

てんかんの治療は、抗てんかん薬の量を調整して、適切な投薬を行います。

脳出血は、血圧をコントロールしこれ以上出血が広がらないように、再発防止を行います。
脳梗塞と脳出血の平均在院日数を全国と比較すると、長くなっていますが、これは急性期病棟~回復期病棟を含めた在院日数のためです。
急性期病棟だけの場合、以下の日数となっています。
1位:脳梗塞 エダラボンあり 副傷病なし 16.7日
3位:脳梗塞 エダラボンあり 副傷病2あり 24.7日
4位:非外傷性頭蓋内血腫 手術処置なし 16.9日
5位:脳梗塞 エダラボンあり 副傷病1あり 18.9日
(脳梗塞は、治療内容や副傷病の違いにより分類が異なります)
「神経内科」「入院におけるリハビリテーション」
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術・処置等なし 副傷病なし 36 11.6 12.4 8.3% 80.0
100070xx99x100 2型糖尿病 末梢循環不全なし 手術なし 処置等21あり(インスリン)副傷病なし 17 12.9 14.6 0.0% 57.6
100071xx99x110 2型糖尿病 末梢循環不全あり 手術なし 処置等21あり(インスリン)副傷病あり(認知症、腎不全等) 11 13.1 16.4 9.1% 64.5
100070xx99x110 2型糖尿病 末梢循環不全なし 手術なし 処置等21あり(インスリン)副傷病あり(認知症、腎不全等) 16.3
100070xx99x000 2型糖尿病 末梢循環不全なし 手術・処置等なし 11.5
2型糖尿病の患者さんを主に診療しています。(合併症の有無や治療内容等により細かく分類が分かれているため、2位~5位に糖尿病の症例が分散しています。)
2型糖尿病は、日頃外来通院している患者さんの血糖コントロールが不良な場合に教育入院を行っています。
食事指導、インスリン手技指導、糖尿病教室への参加等により、普段の生活で上手に糖尿病と付き合っていけるようにお手伝いしています。

尿路感染症は、主に糖尿病合併症例を診療しています。糖尿病に合併する感染症の中で、最も頻度が高いのが尿路感染症であり、重症化しやすいのが特徴です。インフェクションコントロールドクター(感染の専門医)や感染管理認定看護師、薬剤師の関与のもと、適切な薬剤を使用し、速やかに血糖コントロールを行って、早期退院を目指しています。
「糖尿病内科」「糖尿病教室」
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 手術あり 9.0
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 10.9
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 7.9
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術・処置等なし 9.2
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)手術・処置等なし 副傷病なし 7.4
消化器内科では、胃・大腸の疾患に対する保存的治療や内視鏡的治療を行っています。最も多いのは、胃がんを内視鏡的に切除する症例です。
全国平均より約2日程早く退院できており、例えば4位の虚血性腸炎は全国平均在院日数が9.2日に対し、当院平均は4.6日です。
がんは、早期発見・早期治療が重要です。胃がんでも早期発見をすれば、お腹を開かず内視鏡で手術することができます。
2015年11月に内視鏡センターが一新し、4つの検査室、広いリカバリー室(検査後の休憩室)、待合室を設置しました。
本年度(2017年度)には、消化器内科医が1名増員したり、最新の拡大内視鏡を導入したり、多くの方に検査や治療を受けて頂ける体制を整えました。
「消化器内科」「がん対策委員会」
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術・処置等なし 副傷病なし 74 15.3 18.0 8.1% 85.2
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術・処置等1-1あり(心臓カテーテル検査)副傷病なし 66 2.2 3.1 1.5% 73.4
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術あり(経皮的冠動脈形成術等)処置等1なし 副傷病なし 36 2.2 4.7 0.0% 75.8
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術・処置等1-2(心臓カテーテル検査+血管内超音波検査等)あり 副傷病なし 21 2.1 3.2 0.0% 73.8
050030xx97000x 急性心筋梗塞 その他の手術あり 副傷病なし 12 11.1 13.0 0.0% 74.8
高齢化に伴い当院においても、高齢者の心不全の数は驚くほど増えてきています。当院循環器内科が担当する疾患数も心不全がトップとなっています。
当院は救急病院であるため、平日の通常診療時間内のほか時間外救急当直帯での患者の受け入れも多くなっています。心不全での入院に対して検査・治療内容はどの時間帯でも・どの医療スタッフが担当したとしても診療の質を落とさず均一化できるように「心不全診療パス」を導入し治療にあたっています。
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は高齢化に加え糖尿病・高血圧といった成人病疾患の増加に伴い年々増加している疾患です。当院でも狭心症の検査・治療の数は年々増加傾向です。特に当院の特徴して、冠動脈の狭窄の程度だけで治療するか否かを決めるのではなく、カテーテル検査中に冠血流予備量比(FFR)を測定し、本当に治療が必要かどうかの確認をしています。これにより患者様にとって不必要な治療をできるだけ避けるよう心がけています。
急性心筋梗塞は突然発症し命を脅かす重篤な疾患です。当院では救急病院として365日24時間体制で急性心筋梗塞の患者を受け入れ治療を行っています。
「循環器内科」「心臓カテーテルセンター」
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術・処置等なし 副傷病なし 154 16.2 21.3 30.5% 85.7
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術・処置等なし 副傷病なし(重症度2) 21 12.9 15.3 14.2% 84.9
0400801499x003 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術・処置等なし 副傷病なし(重症度3) 15 17.2 17.4 13.3% 86.9
040081xx97x0xx 誤嚥性肺炎 手術あり 14 27.5 41.3 35.7% 82.3
040081xx99x10x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置あり(人工呼吸)副傷病なし 12 27.2 23.8 50.0% 72.7
呼吸器内科では、肺炎を主に診療しています。中でも、嚥下機能(飲み込む力)が低下し唾液や食べ物を誤嚥して起こる「誤嚥性肺炎」とその他の「細菌性肺炎」の患者さんが多くなっています。
主治医に加え、インフェクションコントロールドクター(感染制御の専門知識を有する医師)、感染管理認定看護師、薬剤師が積極的にかかわっています。
また、嚥下障害に対し、言語聴覚士が嚥下評価や嚥下訓練を行っています。
「摂食・嚥下障害」
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 25 第7版
大腸癌 11 20 2 第7版
乳癌 第7版
肺癌 17 第7版
肝癌 2 第7版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
Stage(=病期)とは、がんの進行具合を表すものです。StageⅠからStageⅣへと進むにつれ重症化します。日本で現在罹患数の多い5つのがんの、Stage別の患者数です。(延数)
当院では、StageⅣが一番多く65件、次にStageⅠが多く27件と、初期と末期の患者さんが多い傾向にあります。
初期が多い理由は、早期発見、早期治療に力を入れているためです。この地域で進行した胃がん、大腸がん、肺がんの患者さんを出さないことを目指して、胃カメラ、大腸カメラ、肺CTの検査をお勧めしています。
「がん対策委員会」

末期が多い理由は、緩和ケア病棟(ホスピス)を有しているためです。がんに伴う体や心の痛みを和らげ、大切な時間をより良く過ごして頂けるようサポートしています。
「緩和ケア」
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 7.8 47.8
中等症 66 12.6 76.4
重症 19 13.2 83.6
超重症
不明
市中肺炎とは、入院中や施設入所中などを除き、通常の社会生活をおくっている人に起こる肺炎のことです。市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システムを用いています。重症度は5つの因子(年齢、血圧等)の該当数により分類され、重症度別に適切な治療の場が設定されています。
・軽症:外来治療
・中等症:外来または入院
・重症:入院治療
・超重症:ICU入院
当院に入院された市中肺炎の患者さんは、中等度が1番多くいらっしゃいます。肺炎等の感染症患者さんに対し当院ではインフェクションコントロールドクター(感染の専門医)、感染管理認定看護師、薬剤師が積極的にかかわっています。
抗菌薬を適正に使用するように、痰の染色検査、培養検査、薬剤感受性検査の結果を基に、その患者さんの起炎菌に効果が高い薬剤を選択しています。
「福田医師」「感染症対策室」  
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 165 77.6 43.1 18.8%
その他 22 78.1 42.8 9.1%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
ICD10とは、死因や疾病の国際的な統計基準として、世界保健機関(WHO)によって作成された分類です。
脳梗塞とは、脳を栄養する動脈の閉塞、または狭窄のため脳虚血をきたし、脳組織が壊死または壊死に近い状態になることを言います。
ここでは、脳血管に閉塞、狭窄を起こすものについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を見ています。「3日以内」は発症後間もないこと、「その他」は発症から時間が経っている事を意味しており、これにより発症してすぐ受診されたのか、少し時間が経って受診されたかが分かります。

当院は脳梗塞(完全に脳血管が詰まったもの)3日以内が最も多くなっています。
なぜなら、神経内科の専門医がおり、夜間や休日でも専門的な診断、治療ができる体制を整えているためです。
脳梗塞の治療は「タイムイズブレイン」と言われるほど時間との勝負です。脳機能の損失は、時間に関係しています。
発症後4.5時間以内であれば、当院でrt-PA(血栓溶解治療)も可能です。
このような急性期の治療を終えた後、回復期リハビリテーション病棟で日常生活に戻れるようにリハビリを行います。
「神経内科」「回復期リハビリテーション病棟」「入院におけるリハビリテーション」
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 1.0 3.4 4.0% 67.3
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 23 2.4 6.1 13.0% 67.3
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 15 0.1 1.9 0.0% 67.7
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 11 0.6 2.0 0.0% 29.0
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
おなかの外科で最も多い手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。胆石による心窩部痛(みぞおち辺りの痛み)がある患者さんや胆のう炎(胆のうに炎症を起こしている)を起こした患者さんを対象に手術治療を行っています。できるだけ【身体にやさしい快適な治療】を心がけて、腹腔鏡による手術を推奨しております。手術後も短期間で退院でき、社会復帰できるのが腹腔鏡の良さと考えています。
鼠径ヘルニア(脱腸:だっちょう)や虫垂炎(盲腸:もうちょう)の手術も腹腔鏡で行う患者さんが増加傾向にあります。特筆すべきこととして当院では、日本内視鏡外科学会技術認定医が1名在籍しております。ヘルニア手術の領域では全国でも60名程度しかいない高難度の資格です。そのため、患者さんにもより安心して安全性の高い手術を提供することが可能と考えております。

がんの手術も早期のものであれば腹腔鏡での手術を積極的に選択しております。そのため、当院では胃カメラや大腸カメラなどのがん検診を積極的に推奨し早期発見・早期治療を掲げております。
「消化器外科」
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)
K5131 胸腔鏡下肺切除術
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
K496-2 胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術
乳がんの切除術、気胸の手術、肺がんの切除術を主に行っています。
肺がんや乳がんの手術の際、周囲のリンパ節への転移の有無を確認し、転移があればリンパ節まで切除する必要があります。
当院は久留米大学病院の病理室と連携し、術中に一部切除したリンパ節を、迅速に病理診断し、切除の判断を行っています。
肺がんは早期発見が難しく、見つかった時には進行し手術ができない事も少なくありません。そのため、肺がんの手術症例は必ずしも多くないのが現状です。
可能な限り早期に発見し治療につなげる事ができるよう、肺CTによる肺がんドックや肺がん予防セミナーも開催しています。
「呼吸器外科」「肺がんドック」「健康教室」
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 67 0.0 1.0 0.0% 64.7
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術)
K0021 デブリードマン(100㎝2未満)
K0842 四肢切断術(大腿)
K0843 四肢切断術(指)
下肢静脈瘤手術は、ほぼレーザーによる血管内焼灼術を行っており、併せて静脈瘤を小さな傷から取り出す切除術を行っています。
皮膚への局所麻酔と静脈麻酔を用いて、麻酔科の医師の管理の元、痛みの少ない安全な麻酔で手術を受けて頂けます。
日帰り手術を基本としていますが、24時間体制で患者さんからの電話対応をしており、いつでも入院、外来受診ができる体制を整えています。
「血管外科」
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 67 2.6 55.5 22.0% 84.2
K0811 人工骨頭挿入術(股) 20 3.7 45.0 10% 83.5
K0732 関節内骨折観血的手術(足) 17 2.9 47.6 6.0% 73.6
K0462 関節内骨折観血的手術(前腕)
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿)
手術症例数の1位は、大腿骨近位部骨折に対し、ネイル、スクリュー等を用い、固定を行う手術です。
2位の人工骨頭挿入術は、大腿骨頚部骨折の不安定型に行う手術です。
大腿骨近位部骨折の中でも大腿骨転子部骨折に対しては、なるべく早期に手術することが理想的であり、当院では平均術前日数は、2.4日となっています。
2016年9月から整形外科医が1名増員しました。2015年度と比較すると、平均術前在院日数が短縮しています。
1位:骨折観血的手術(大腿) 3.4日→2.6日
2位:人工骨頭挿入術(股) 6.7日→3.7日
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 18 36.0 35.5 56.0% 84.3
K386 気管切開術
K0911 陥入爪手術(簡単)
K6871 内視鏡的乳頭拡張術
神経内科では、胃瘻造設術が最も多く行われています。
これは、嚥下能力(食べ物や水を飲みこむ力)が低下し、口から食事が摂れなくなった場合、胃に食事を入れる穴を開け、直接胃から栄養をとる方法です。
脳梗塞やパーキンソン病など、神経内科の疾患から嚥下障害を起こすことが多いためです。
胃瘻造設術については、全症例に嚥下機能評価を行います。胃瘻造設を行う患者さん全員に対して多職種による術前カンファランスを行い、検討することを必須としています。
また、外来で嚥下の専門外来も行っています。
「神経内科」「摂食・嚥下障害」「嚥下外来」
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 12 0.5 7.9 17.0% 63.1
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 10 1.2 1.6 0.0% 65.8
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝以上)
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
1位は胃や大腸からの出血に対し、内視鏡で止血した手術です。緊急処置を要する症例については、消化器内科医師、内視鏡室看護師が24時間365日オンコール体制にて対応しています。
2位、4位は大腸のポリープ切除術、3位は胃がんの切除術です。
大腸ポリープは、放置すると将来的にがんになる可能性もあります。定期的な内視鏡検査で経過を確認したり、必要であれば切除しておくことで、がん化を防ぐことができます。
5位は、癌等で胆道が狭窄し胆汁が流れなくなったものに対し、ステント(金属の筒)を置き、狭窄を解除する手術です。
いずれも内視鏡で行う手術です。当院では、静脈麻酔を用い眠った状態で行うことで、患者さんの苦痛を少しでも和らげるよう努めています。
「消化器内科」「内視鏡センター」
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 37 0.4 1.5 0.0% 75.2
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 10 0.1 14.0 10% 73.6
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極)
K386 気管切開術
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は、高齢化に加え糖尿病・高血圧といった成人病疾患の増加に伴い年々増加している疾患です。
当院では昨年心臓カテーテル検査室が新たに増設されたことで虚血性心疾患の治療数は増加しました。
また本年度(2017年度)は虚血性心疾患の治療数は年間150例に迫る勢いで増加しています。
当院では、本年度に入り、急性心筋梗塞患者の365日24時間受け入れ態勢が確立しました。治療に一刻を争う疾患だけに、この地域で発症した急性心筋梗塞患者の治療を当院で行うことができるよう、努めています。
「循環器内科」「心臓カテーテルセンター」
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 21 0.707%
異なる 14 0.471%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
こちらの指標は、2016年度に退院した患者さんのうち、主に治療をした疾患が
 1.播種性血管内凝固症候群
 2.敗血症
 3.その他の真菌感染症
 4.手術・処置等の合併症
である患者さんの件数と、発生率を表しています。
「同一」とは入院した時からこの状態だったもの、「異なる」とは入院した後にこの状態になった事を表しています。
これらは、病気が進行し、悪化している状態であり、決して良い状態とは言えません。
臨床上、ゼロにすることはできませんが、医療の質の改善のため、入院後に重篤な状態になることは少しでも減らしていかなければなりません。
 当院には、医療の質改善に取り組むTQM(Total Quality Management)委員会があります。
医師、医療安全管理、感染管理、褥瘡管理、栄養管理、クリニカル・パスの各担当者が中心となり、病院全体の質改善活動を中心的に行っています。

【疾患について】
播種性血管内凝固症候群
•様々な基礎疾患が原因で、血液の凝固反応が活性化し、全身の毛細血管に血のかたまり(血栓)が多発します。
•その血栓によって血流に障害が生じ、腎臓や肺、脳などの多くの臓器に障害が起き、組織が壊死します。進行すると、多臓器不全で死に至る危険性もあります。
敗血症
•感染を引き金とした全身性炎症反応症候群です。血流に入った病原体(主に細菌)が免疫によって排除できず、全身に炎症が広がります。
その他の真菌感染症
•真菌というのは、酵母やカビと言われるものです。これらは小さな胞子をまき散らし、繁殖します。
•薬や病気による免疫機能低下がない限り、重症化することはまれです。
手術・処置等の合併症
•手術や検査、処置が原因となって、起こる病気の事です。
•合併症というのは、必ず起こるわけでもありませんが、どんな手術、処置でも起こる可能性はあります。
更新履歴
2017.9.29 18:00