診療科について

2019年度 嶋田病院 病院情報の公表


当院の特性について知って頂くため、DPCデータから全国統一の定義に基づいた指標を公開しています。
対象は2019年度(2019年4月1日~2020年3月31日)に当院を退院された患者さんです。
24時間以内の死亡、事故、労災等の方は含まれていません。

※-(ハイフン)は10症例未満

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 31 46 66 120 213 426 713 1054 443
2019年4月1日~2020年3月31日の間に当院を退院した患者さんの、入院時点の年齢を10歳刻みで集計しています。 入院患者の平均年齢は74.6歳で、77.9%が65歳以上です。産婦人科、小児科を有していないこともあり、0~30代の患者さんは少ない傾向にあります。 当院は救急に力を入れており、脳梗塞や急性心筋梗塞などの緊急性の高い疾患に24時間365日対応しています。
「救急科」「実績→救急車台数」

脳梗塞の治療では、小郡地区で唯一rt-PA(血栓溶解療法)をしており、専門医による迅速な診断、治療が可能です。
「脳神経内科→脳卒中(脳梗塞)」

 急性心筋梗塞に対して、心臓カテーテル治療を行っています。 循環器科の医師およびスタッフのオンコール体制を確立しており、 夜間・休日でも心臓カテーテル治療を必要とする患者さんに対応することができます。
「循環器内科→心カテセンター」

緊急内視鏡や緊急手術が必要な患者さんに対応するため、 消化器内科・消化器外科でも24時間365日オンコール体制を整えています。
医師、内視鏡室看護師、手術室看護師等が患者さんの、もしもの時に備えています。
「消化器内科」「消化器外科」
嶋田病院では急性期・回復期の医療提供だけでなく、在宅部門からの支援も行っています。
「住宅型有料老人ホーム エミナス」
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 55 2.1 4.8 0.0% 70.2
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 34 5.4 8.9 2.9% 73.8
060335xx02000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 26 5.9 7.1 7.7% 65.1
040081xx99x00x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 19 12.2 20.8 36.8% 83.3
060035xx99x70x 虫垂炎 16 3.9 4.7 0.0% 69.5
消化器外科では、患者さんの体に負担が少なく、早期回復が期待できる 腹腔鏡手術を推奨しています。 開腹手術に比べて患者さんの体の負担も少なく、術後の回復が早いのが最大の特徴です。
1位は鼠径部のヘルニアを腹腔鏡下に修復する症例、 2位は腸管が何らかの原因でつまってしまう腸閉塞症例です。 いずれも平均在院日数を見て分かるように、 全国の平均よりも早く退院できています。 当院では、消化器外科医、麻酔科医、及び 手術室スタッフのオンコール体制を整えております。 診療時間内の緊急手術はもちろん、 休日・時間外でも手術を必要とする患者さんに対応することが可能です。
「消化器外科」
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 12 16.6 20.8 33.3% 81.4
040200xx99x00x 気胸 11 7.9 9.1 18.2% 70.7
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし・処置あり 3.3
160400xx99x00x 胸郭・横隔膜損傷 8.7
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり・処置なし 11.5
呼吸器外科では、肺癌、気胸、膿胸、縦隔腫瘍など 幅広く診療しています。 また、久留米大学病院、呼吸器内科医と連携し、 カンファレンスを行っており、適切な治療法の決定に努めています。 肺癌や乳癌の放射線治療が必要な方には、 古賀病院21の放射線治療センターと連携し治療を受けて頂いています。 また、肺癌の早期発見・早期治療を目的とした肺癌プロジェクトに 取り組んでおり、入院中の喫煙指数が一定以上の患者さんに対し 肺CT検査をお勧めする等の活動を行っています。
「呼吸器外科」
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 56 2.0 2.8 0.0% 66.4
080010xxxx0xxx 膿皮症 21 10.2 12.5 4.8% 82.5
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 12.6
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 20.8
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 46.8
血管外科では、下肢静脈瘤に対し手術を行った症例が1位です。 下肢静脈瘤は、血管の病気の中では最も多いものです。 2012年にいち早くレーザーによる静脈瘤手術を導入しました。 その後2014年には、痛みの少ない新しいレーザー機器、 2015年にはラジオ波機器を導入し、 より痛みの少ない治療を行っています。 日帰り手術を基本としており、 2019年度は外来にて184件の下肢静脈瘤手術を実施していますが、 遠方の方・高齢の方など希望に応じて1泊入院での手術も行っています。 表内の56件は、入院して手術した方の件数です。 麻酔科医師、専門看護師、検査技師などチーム体制を 図り安心して手術を受けて頂けるように心がけています。
「血管外科」
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 手術あり 114 50.1 25.9 13.2% 84.5
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 60 37.1 19.4 36.7% 79.2
160980xx99x0xx 骨盤損傷 27 31.7 19.6 29.6% 76.5
160760xx97xxxx 前腕の骨折 16 2.1 5.5 0.0% 66.4
071030xx99xxxx その他の筋骨格系・結合組織の疾患 14 12.8 9.7 50.0% 80.4
全国の平均在院日数と比較すると、入院期間が長くなっていますが、 これは急性期病棟~回復期病棟を含めた在院日数のためです。
急性期病棟だけの場合、以下の日数となっています。
1位:股関節・大腿近位の骨折 手術あり 20.2日
2位:胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術処置なし 11.6日
3位:骨盤骨折 手術なし 13.6日
4位:前腕骨折 手術あり 2.2日
5位:その他の筋骨格系疾患 手術なし 7.0日
整形外科では、大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨折)に 対して手術を行った症例が1位です。 2番目に多いのは胸椎や腰椎の椎体骨折に対して保存的加療を行った症例です。 大腿骨近位部骨折では、手術を含めて急性期治療を平均20.2日行い、 その後は回復期リハビリテーション病棟に転棟し、集中的にリハビリを行います。
「整形外科」「入院におけるリハビリテーション」
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満、RankinScale0~2)エダラボンあり・副傷病なし 70 29.7 16.1 1.4% 75.2
010230xx99x00x てんかん 33 5.5 7.1 0.0% 62.0
010160xx99x00x パーキンソン病 26 18.3 17.7 15.4% 79.3
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満、RankinScale0~2)エダラボンあり・副傷病あり 21 36.5 18.2 14.3% 77.4
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満、RankinScale3~5) 19 28.6 19.7 10.5% 85.7
脳梗塞の平均在院日数を全国と比較すると、長くなっていますが、 これは急性期病棟~回復期病棟を含めた在院日数のためです。
急性期病棟だけの場合、以下の日数となっています。
1位:脳梗塞 エダラボンあり 副傷病なし(Rankin Scale0~2)  16.1日
2位:てんかん 5.7日
3位:パーキンソン病 18.3日
4位:脳梗塞 エダラボンあり 副傷病あり 20.2日
5位:脳梗塞 エダラボンあり 副傷病なし(Rankin Scale3~5)  15.8日
脳神経内科の主な疾患は、脳梗塞です。 1位の脳梗塞は、エダラボンという脳を保護する薬剤を使用した 治療を行った患者数です。 他の脳梗塞すべての症例を合わせると年間226件にのぼります。 小郡市と大刀洗町の人口から推測される脳梗塞発生患者数は 約75~150人ですので、この地域の脳梗塞患者さんは全て当院で 治療している計算になります。 エダラボンは脳梗塞発症後24時間以内に投与が必要で、 投与が早ければ早いほど脳の障害を最小限に抑えることができます。 発症早期からリハビリ介入を行いますが、 急性期治療が終わると、回復期病棟に移り、 集中的にリハビリを行います。
また、当院ではrt-PA(血液溶解療法)の施行が可能で、 24時間(どの時間帯でも)脳梗塞の診断・治療ができる 態勢を整えています。脳梗塞発症から4.5時間以内にしか 行うことができない治療ですが、 適応の方には遅れることなく治療開始し、 当院に入院した脳梗塞患者の15%にrt-PAを施行できています。
「脳神経内科」「入院におけるリハビリテーション」
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満、RankinScale0~2)エダラボンあり・副傷病なし 13 37.4 16.1 0.0% 67.8
030400xx99xxxx 前庭機能障害 12 3.5 5.0 0.0% 66.7
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷、手術なし、副傷病なし 7.3
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷、手術あり、副傷病なし 9.7
160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷、手術なし、副傷病あり 21.7
脳神経外科では脳梗塞や頭部外傷などを主に診療しています。 1位の脳梗塞は、エダラボンという脳を保護する薬剤を使用した治療を行った患者数です。 患者さんに安心した医療を提供するため、脳神経内科とも連携をとり、急性期治療を行っております。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 44 16.4 20.8 13.6% 87.0
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 42 15.5 12.6 11.9% 83.8
050130xx99000x 心不全 27 16.6 17.7 14.8% 90.3
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし・処置あり・副傷病無し 25 12.1 13.7 0.0% 58.7
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)手術なし・処置あり・副傷病あり 14 14.6 15.2 7.1% 69.6
糖尿病内科では、2型糖尿病の患者さんを主に診療しています。 (合併症の有無や治療内容等により細かく分類が分かれているため、 同じ糖尿病の中でも症例が分散しています。)
2型糖尿病は、日頃外来通院している患者さんの血糖コントロールが うまくいかなくなった場合に教育入院を行ったり、 手術前の患者さんの血糖値コントロールを目的とした 入院を行ったりしています。 食事指導、インスリン手技指導、糖尿病教室への参加等により、 普段の生活でうまく糖尿病と付き合っていけるようにお手伝いしています。
嶋田病院は、当地域の糖尿病患者さんの合併症をゼロに することを目指し活動しています。 その一環として、「糖尿病プロジェクトチーム」として 医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・事務職員が連携し、 多職種から糖尿病治療にアプローチできる態勢を整えています。 また、地域のかかりつけの診療所とも連携しながら糖尿病の治療を行う 「糖尿病連携パス」を運用しています。
その他、糖尿病内科では、尿路感染症等の診療も行っています。 糖尿病に合併する感染症の中で、 最も頻度が高いのが尿路感染症であり、重症化しやすいのが特徴です。 重症化しないように適切な抗生物質を使用し、 速やかに血糖コントロールを行って、早期退院を目指しています。
「糖尿病内科」「糖尿病教室」
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 34 6.3 8.3 0.0% 73.9
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 31 4.9 9.8 3.2% 76.7
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 17 3.9 7.4 11.8% 74.5
060102xx02xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 12 8.0 10.0 0.0% 76.1
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 12 7.6 10.5 8.3% 75.0
消化器内科では、食道・胃・大腸・胆管の疾患に対する 保存的治療や内視鏡的治療を行っています。 総胆管結石症に対する内視鏡的結石除去や、 胃癌を内視鏡的に切除する症例を多く取り扱っています。 癌は、早期発見・早期治療が重要です。 胃癌でも早期発見をすれば、 お腹を開かず内視鏡で手術することができます。
当院の内視鏡センターには、4つの検査室、 8床のリカバリー室(検査後の休憩室)、 待合室、最新の内視鏡等を設置しており、 多くの方に検査や治療を受けて頂ける態勢を整えています。 昨年度は、胃カメラ実施数4519件のうち1.1%、 大腸カメラ実施数2016件のうち3.0%の方でがんの発見に至っています。
「消化器内科」「がん対策委員会」
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患、手術なし・処置(CAG)あり 100 2.0 3.0 1.0% 70.1
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患、手術あり・処置なし(PCI) 60 2.2 4.4 0.0% 70.8
050130xx99000x 心不全 49 18.3 17.7 28.6% 86.3
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし・処置(CAG+血管内超音波検査)あり 26 2.0 3.2 0.0% 73.4
050210xx97000x 徐脈性不整脈 19 10.8 10.8 0.0% 82.5
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は 高齢化に加え糖尿病・高血圧といった生活習慣病の 増加に伴い年々増加している疾患です。 当院でも狭心症の検査・治療の数は年々増加傾向です。 当院では、冠動脈の狭窄の程度だけで 治療するか否かを決めるのではなく、 カテーテル検査中に冠血流予備量比(FFR)を測定、 薬剤負荷心臓MRIを行い、 本当に治療が必要かどうかの確認をしています。 これにより患者様にとって不必要な治療を できるだけ避けるよう心がけています。
心不全での入院に対しては、検査・治療内容はどの時間帯でも・ どの医療スタッフが担当したとしても診療の質を 落とさず均一化できるように 「心不全診療パス」を導入し治療にあたっています。 また、心不全に至った原因を詳しく精査しております。
急性心筋梗塞は突然発症し命を脅かす重篤な疾患です。 当院では救急病院として365日24時間体制で 急性心筋梗塞の患者を受け入れ治療を行っています。
「循環器内科」「心臓カテーテルセンター」
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 114 14.6 20.8 27.2% 85.8
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)重症度スコア1 15 7.4 13.5 6.7% 87.7
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)重症度スコア2 10 7.0 15.2 10.0% 86.9
0400801499x003 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)重症度スコア3 17.0
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 18.8
呼吸器内科では、肺炎を主に診療しています。 中でも、嚥下機能(飲み込む力)が低下し唾液や食べ物を誤嚥して起こる 「誤嚥性肺炎」とその他の「細菌性肺炎」の患者さんが多くなっています。 主治医に加え、インフェクションコントロールドクター (感染制御の専門知識を有する医師)、感染管理認定看護師、 薬剤師が積極的にかかわっています。
当院のリハビリ科には6名の言語聴覚士が在籍しており、 嚥下障害に対し嚥下評価や嚥下訓練を積極的に行っています。 また栄養科の介入により、患者さんの嚥下状態に適した食事を提供しています。 多職種で構成されたチームで嚥下機能の回復をサポートし、 1日も早い退院を目指します。 また退院先でも嚥下機能を維持していただくために介護施設へ指導に赴くなど、 地域全体で誤嚥性肺炎のリスクを減らす取り組みを行っています。
転院率(他の病院に引き続き入院した割合)は 誤嚥性肺炎の方が明らかに高くなっています。 これは、嚥下機能低下の一因となる認知症や脳卒中後遺症等の 基礎疾患をもった高齢者が誤嚥性肺炎にかかりやすく、 日常的に特別なケアが必要で自宅で生活することが難しい方が多いためです。
「摂食・嚥下障害」
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 42 12 13 第8版
大腸癌 21 40 2 第8版
乳癌 第8版
肺癌 15 第8版
肝癌 2 第8版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
Stage(病期)とは、がんの進行具合を表すものです。 StageⅠからStageⅣへと進むにつれ進行していきます。 現在、日本で罹患数の多い5つのがんのStage別患者数です。 (延数)当院では、StageⅠとⅣが多くなっています。 理由としては、早期発見、早期治療に力を入れており、 対象患者への便潜血キット配布や内視鏡検査、肺CT検査、 健康診断の推進を行っております。 早期がんの場合、内視鏡的治療など低侵襲の治療で根治が期待できます。 この地域から進行した胃がん、大腸がん、肺がん、乳がんの 患者さんを出さないことを目指して活動しております。
StageⅣが多い理由としては、緩和ケア病棟(ホスピス)を有しているためです。 緩和ケアとは、重い病を抱える患者さんや家族の痛み、 つらさを和らげ、より豊かな人生を送ることが出来るように 支えていくケアのことです。 大切な時間をより良く過ごせるようサポートしています。
「がん対策委員会」
「緩和ケア」
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 81 10.0 84.6
重症 19 17.3 84.9
超重症
不明
市中肺炎とは、入院中や施設入所中などを除き、 通常の社会生活をおくっている人に起こる肺炎のことです。 市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システムを用いています。 重症度は5つの因子(年齢、血圧等)の該当数により分類され、 重症度別に適切な治療の場が設定されています。
・軽症:外来治療
・中等症:外来または入院
・重症:入院治療
・超重症:ICU入院
当院に入院された市中肺炎の患者さんは、 中等症(外来または入院で治療する)が多くいらっしゃいます。 このような患者さんに対し当院では インフェクションコントロールドクター(感染の専門医)、 感染管理認定看護師、薬剤師が積極的にかかわっています。 痰の検査(染色、培養、薬剤感受性)結果を基に、 炎症の原因になった菌に効果が高い薬剤を選択する等、 抗菌薬の適正使用につとめています。
「福田医師」「感染症対策室」  
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 199 35.8 78.0 11.1%
その他 27 38.6 75.8 7.4%
脳梗塞とは、脳を栄養する動脈の閉塞、 または狭窄のため脳虚血をきたし、脳組織が壊死または壊死に近い状態に なることを言います。
ここでは、脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を見ています。 「3日以内」は発症後間もないこと、「その他」は 発症から時間が経っている事を意味しており、 これにより発症してすぐ受診されたのか、 少し時間が経って受診されたかが分かります。 当院は脳神経内科の専門医がおり、夜間や休日でも専門的な診断、 治療ができる体制を整えているため、発症3日以内の患者さんがほとんどです。 脳梗塞の治療は「タイムイズブレイン」と言われるほど時間との勝負です。 脳機能の損失は、時間に関係しています。 発症後4.5時間以内であれば、当院でrt-PA(血栓溶解治療)も可能です。 このような急性期の治療を終えた後、 回復期リハビリテーション病棟で日常生活に戻れるようにリハビリを行います。
「脳神経内科」「回復期リハビリテーション病棟」「入院におけるリハビリテーション」
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 55 0.1 1.2 0.0% 70.0
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 48 0.4 5.4 6.3% 65.8
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 16 2.0 8.6 0.0% 73.4
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 15 0.4 3.1 0.0% 41.6
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 11 0.5 6.0 0.0% 44.5
消化器外科では 「体にやさしく快適な治療」を心がけ、 腹腔鏡による手術を推奨しています。 腹腔鏡は、お腹に数カ所の穴をあけ、そこから手術器具を入れて お腹を大きく切開せずに手術をするものです。 開腹手術に比べて患者さんの体の負担も少なく、 術後の回復が早いのが最大の特徴です。 1位は鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術、 2位は胆のう炎等に対し腹腔鏡で胆のうを摘出した手術、 3位は腹腔鏡下による結腸癌切除手術です。
現在、当院には4名の消化器外科の医師が勤務しており、 医師および手術室スタッフのオンコール体制も整えております。 患者さんにいつでも安心して手術を受けて 頂くことが可能です。
「消化器外科」
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))
K0005 創傷処理(筋肉、臓器に達しない)(長径5cm以上10cm未満)
K488-4 胸腔鏡下試験切除術
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他)
肺癌の切除術、気胸の手術、乳癌の切除術を主に行っています。 肺癌や乳癌の手術の際、周囲のリンパ節への転移の有無を確認し、 転移があればリンパ節まで切除する必要があります。 当院は久留米大学病院の病理室と連携し、 術中に一部切除したリンパ節を、迅速に病理診断し、 切除の判断を行っています。
肺癌は早期発見が難しく、 見つかった時には進行し手術ができない事も少なくありません。 そのため、肺癌の手術症例は必ずしも多くないのが現状です。 可能な限り早期に発見し治療につなげる事ができるよう、 肺CTによる肺がんドックや肺がん予防セミナーも開催しています。
「呼吸器外科」「肺がんドック」「健康教室」
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 53 0.0 1.0 0.0% 65.8
K0011 皮膚切開術(長径10cm未満)
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術)
K0001 創傷処理(筋肉、臓器に達する)(長径5cm未満)
K386 気管切開術
血管外科では、下肢静脈瘤手術を主に行っております。 下肢静脈瘤手術は、ほぼレーザーによる血管内焼灼術を行っており、 併せて静脈瘤を小さな傷から取り出す切除術を行っています。 皮膚への局所麻酔と静脈麻酔を用いて、 麻酔科の医師の管理のもと、痛みの少なく安全な麻酔で 手術を受けて頂けます。
日帰り手術を基本としており、2019年度は外来にて184件の下肢静脈瘤手術を実施しました。
「血管外科」
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿) 85 1.5 47.7 11.8% 84.3
K0811 人工骨頭挿入術(股) 26 2.4 43.0 23.1% 82.9
K0462 骨折観血的手術(前腕) 12 0.7 1.3 0.0% 72.6
K0732 関節内骨折観血的手術(手) 11 0.0 1.2 0.0% 74.7
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿)
整形外科では、手術症例数の1位、2位は大腿骨近位部骨折に対して 行う手術です。他の診療科と比較すると平均術後日数が長く なっていますが、 これは急性期病棟~回復期病棟を含めた日数のためです。 大腿骨近位部骨折では術後3週間程度で 回復期リハビリテーション病棟に転棟します。
当院の回復期リハビリテーション病棟では、 多職種が1つのチームとなって連携し、 患者さんの「日常生活能力の向上」を支援します。 患者さんが一日も早く元の生活に戻れるよう、 集中的なリハビリテーションを提供しています。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 14 33.9 26.7 42.9% 83.6
K386 気管切開術
K654 内視鏡的消化管止血術
K0004 創傷処理(筋肉、臓器に達しない)(長径5cm未満)
K681 胆嚢外瘻造設術
脳神経内科では、胃瘻造設術が最も多く行われています。 これは、嚥下能力(食べ物や水を飲みこむ力)が低下し、 口から食事が摂れなくなった場合、 胃に食事を入れる穴を開け、直接胃から栄養をとる方法です。 脳梗塞やパーキンソン病など、脳神経内科の疾患から 嚥下障害を起こすことが多いためです。 外来で嚥下の専門外来も行っています。
「脳神経内科」「摂食・嚥下障害」「嚥下外来」
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0004 創傷処理(筋肉、臓器に達しない)(長径5cm未満)
K0002 創傷処理(筋肉、臓器に達する)(長径5cm以上10cm未満)
K0005 創傷処理(筋肉、臓器に達しない)(長径5cm以上10cm未満)
K0011 皮膚切開術(長径10cm未満)
K474-31 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(マンモグラフィー又は超音波装置)
脳神経外科では創傷処理が最も多く行われております。 これは、頭部外傷を多く診療しており、 救急外来で受診された時に傷口を縫合しているためです。 傷の治療だけでなく、脳へのダメージがないか等も診ています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 33 0.0 5.4 0.0% 73.8
K654 内視鏡的消化管止血術 21 0.6 7.4 9.5% 79.5
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 14 1.7 5.3 0.0% 76.4
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 12 1.2 6.9 0.0% 76.4
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 11 0.2 2.4 9.1% 74.3
消化器内科では、1位は胃癌の内視鏡的切除術です。 2位、4位は胃十二指腸や大腸からの出血に対し、 内視鏡で止血した手術です。 3位、5位は胆管等につまった結石を内視鏡下で除去する手術や 悪性腫瘍等で狭くなった胆道に内視鏡下で管を留置して通りを 良くする手術です。
いずれも内視鏡で行う手術です。 静脈麻酔を用い、眠った状態での検査が可能で、 患者さんの苦痛を少しでも和らげるよう努めています。 当院の内視鏡センターには、4つの検査室、 8床のリカバリー室(検査後の休憩室)、 待合室、最新の拡大内視鏡等を設置しており、 多くの方に検査や治療を受けて頂ける態勢を整えています。

「消化器内科」「内視鏡センター」
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 48 0.5 2.0 0.0% 70.4
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 19 3.9 10.9 10.5% 83.9
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 13 0.0 7.3 0.0% 74.5
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他)
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は、 高齢化に加え糖尿病・高血圧といった成人病疾患の増加に 伴い年々増加している疾患です。
当院では、急性心筋梗塞患者の365日24時間受け入れ態勢を整えています。 治療に一刻を争う疾患だけに、 この地域で発症した急性心筋梗塞患者の治療を当院で 行うことができれば患者さんにとってもメリットの大きいものだと 考えています。 当院ではこうした取り組みを続けていこうと思っています。
「循環器内科」「心臓カテーテルセンター」
糖尿病内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)
K654 内視鏡的消化管止血術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法
糖尿病内科では2型糖尿病の患者さんを主に診療しています。 糖尿病は大腸癌などのリスク上昇と関連しており、 入院中に内視鏡検査を受けて頂くことがあります。 その際、ポリープなどの所見を認めた場合、切除術を行っています。
糖尿病は、悪性腫瘍や心疾患などの発症リスクとも関連しているため、 積極的に検査を行い、早期発見に努めています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K0011 皮膚切開術(長径10cm未満)
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満)
K386 気管切開術
K654 内視鏡的消化管止血術
呼吸器内科では、胃瘻造設術が1位です。 これは、誤嚥性肺炎を主に診療しているためです。 嚥下能力(食べ物や水を飲みこむ力)が低下し、 口から食事が摂れなくなった場合、胃に食事を入れる穴を開け、 直接胃から栄養をとる方法を行っています。
外来で嚥下の専門外来も行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 17 0.55%
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
こちらの指標は、2019年度に退院した患者さんのうち、主に治療をした疾患が
 1.播種性血管内凝固症候群
 2.敗血症
 3.その他の真菌感染症
 4.手術・処置等の合併症
である患者さんの件数と、発生率を表しています。
「同一」とは入院した時からこの状態だったもの、「異なる」とは入院した後にこの状態になった事を表しています。
これらは、病気が進行し、悪化している状態であり、決して良い状態とは言えません。
臨床上、ゼロにすることはできませんが、医療の質の改善のため、入院後に重篤な状態になることは少しでも減らしていかなければなりません。
 当院には、医療の質改善に取り組むTQM(Total Quality Management)委員会があります。
医師、医療安全管理、感染管理、褥瘡管理、栄養管理、クリニカル・パスの各担当者が中心となり、病院全体の質改善活動を中心的に行っています。

【疾患について】
播種性血管内凝固症候群
•様々な基礎疾患が原因で、血液の凝固反応が活性化し、全身の毛細血管に血のかたまり(血栓)が多発します。
•その血栓によって血流に障害が生じ、腎臓や肺、脳などの多くの臓器に障害が起き、組織が壊死します。進行すると、多臓器不全で死に至る危険性もあります。
敗血症
•感染を引き金とした全身性炎症反応症候群です。血流に入った病原体(主に細菌)が免疫によって排除できず、全身に炎症が広がります。
その他の真菌感染症
•真菌というのは、酵母やカビと言われるものです。これらは小さな胞子をまき散らし、繁殖します。
•薬や病気による免疫機能低下があると、重症化することがあります。
手術・処置等の合併症
•手術や検査、処置が原因となって、起こる病気の事です。
•合併症というのは、必ず起こるわけでもありませんが、どんな手術、処置でも起こる可能性はあります。
更新履歴
2020.9.29
2019年度病院情報の公表を公開