24時間携帯型自動血圧計(ABPM)

- 1)診察室あるいは家庭での血圧が大きく変動する場合
- 2)白衣高血圧が疑われる場合
- 3)薬物抵抗性抗血圧
- 4)降圧薬投与中に低血圧を示唆する徴候が見られる場合
- 5)早朝高血圧を示す場合
今の治療が必要なのか、薬を増やした方がよいかは、家庭血圧や自由行動下血圧の測定をしてからにしましょう!
家庭の血圧や自由行動下の血圧は正常なのに、診察時の血圧が高値である状態を「白衣高血圧」といいます。
図1に診察時血圧と24時間血圧との関係を示しています。
図2は白衣高血圧と脳心血管発症との関係を調べたものですが、白衣高血圧は家庭血圧や自由行動下血圧も高いいわゆる「高血圧」に比べ、脳心血管発症の危険性は低いと言われています。

あなたに合った降圧剤の選択に24時間血圧測定が有効な場合があります
夜間のふらつきなどの原因として、夜間に過度に血圧が低下している場合があります。図3は失神(一時的に気を失うこと)のために入院され、原因を調べるために24時間血圧計を装着した方の実例です。矢印にしめした夜間の血圧が過度に低下しており、降圧剤の変更を行いました。
また、早朝に急激な血圧上昇を来たすような場合にも、睡眠中の血圧を測定しない限り分かりません。

冠動脈造影CT(心臓CT)

冠動脈CT
心臓の筋肉を栄養している血管のことを冠動脈といいます。右に1本と左に2本の合計3本の血管が心臓に血液を送っています。
冠動脈が動脈硬化により狭くなったり閉塞したりすると、狭心症や心筋梗塞が起こります。冠動脈の状態をCTで精査するのが冠動脈造影CT検査です。
写真の上段は正常の冠動脈を示しています。
写真の下段には狭心症の方の冠動脈の例を示しています。矢印で示している部分に狭窄を認めます。
検査方法
上肢の静脈から点滴を行います。そこから造影剤という検査用のお薬を注射して冠動脈を造影し、コンピュータを用いて撮影、合成することで冠動脈の血管の状態を調べることが可能になりました。
きれいな画像を得るために心拍数を調節するお薬や血管の緊張をとるお薬を内服して頂くことがあります。
撮影時間は約5分程度ですが、検査前に術衣を着替えて頂く時間や点滴を行う時間を含めると20分程度かかります。検査終了後、しばらくして静脈からの点滴は抜きます。
検査の説明
結果はコンピュータの解析に約1時間〜2時間程度を要しますので、しばらくお待ち頂くか、後日結果をお知らせするかになります。検査を受ける際に医師にご相談ください。
検査に伴う合併症・偶発症
- 1)造影剤によるアレルギーのある方が稀におられ、気分不良・吐気・発疹などを起こす場合があります。その場合は、ステロイド(副腎皮質ホルモン)という薬などで対処します。検査終了後24時間程度はアレルギーの出る可能性がありますので、帰宅後に異常に気付かれた場合は必ず受診して下さい
- 2)造影剤は腎臓から排泄されますが、腎機能の障害のある方で、稀に腎不全を合併することがあります。検査を行う前に腎機能のチェックが必要です。極めて稀には人工透析を行う場合もあります。
- 3)稀に点滴部の内出血や造影剤の漏れなどで、腫れが生じたり痛みが続く場合があります。その場で気がついた場合は診察し、必要に応じて治療を行いますが、帰宅後に気付かれた場合には病状を確認し、治療を行ったほうがよいか判断致しますので受診して下さい。
睡眠時無呼吸症候群の簡易検査

日頃、眠気が強いと感じたり、いびきや無呼吸を指摘されたことはありませんか?
それは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
睡眠時無呼吸症候群を適切な治療をせずに放置しておくと、高血圧症、糖尿病、高脂血症などの悪化から動脈硬化が進行したり、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの重篤な病気を引き起こす可能性が知られています。
また、肥満者に多いことからメタボリックシンドロームとの関連も指摘されています。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんを10年間追跡した欧州の観察結果によれば、重症(無呼吸低酸素指標>30)の睡眠時無呼吸症候群の患者(赤線)では、心血管疾患の罹患率やそれら疾患による死亡率が有意に高く、CPAPの治療を行うことにより有意に改善することが示されました。






















