Shimada Hospital

私たちのこだわりOur Values

専門医による診療対応Compassionate Care

当院では外科専門医による診療・治療体制を構築しています。
鼠径ヘルニアの診断・治療において、経験豊富な外科専門医が診療にあたっています。鼠径ヘルニアは、適切な診断と確かな技術による手術が重要です。当院では、日本外科学会認定 外科専門医・日本消化器外科学会専門医・日本内視鏡外科学会技術認定医が、患者さま一人ひとりに最適な治療プランをご提案します。

充実の検査体制Clean & Safe Facility

当院では、鼠径ヘルニアの診断精度を高めるために、フィリップス社製のスペクトラルCT(多色X線CT)を導入しています。
この最先端CT装置は、従来の画像診断に比べてより詳細な組織の識別が可能であり、ヘルニアの状態や周囲の臓器との関係を高精度で把握することができます。
また、年間10,000例以上の検査を行う臨床検査技師による超音波(エコー)検査も実施しており、患者様の症状や体型に応じた柔軟かつ丁寧な検査を行っています。超音波検査は、放射線を使用しない安全な検査であり、体に負担をかけずにヘルニアの有無や程度を把握するのに非常に有効です。
当院ではこれらの検査機器と熟練の技術を活かし、的確かつ迅速な診断を通じて、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案しています。 安心してご相談ください。

外科チームによる手術体制Experienced Staff

当院では、鼠径ヘルニアの手術において、多職種が連携した専門チーム体制を構築しています。患者様が安心して手術を受けられるよう、各分野のプロフェッショナルが一丸となってサポートいたします。

外科チームの構成

消化器外科医:鼠径ヘルニア手術を熟知した外科医が、安全かつ適切な手術を行います。腹腔鏡手術を第一選択としています。
麻酔科医:術前評価から術中管理、術後の痛みのコントロールまで、患者様の全身状態を常に監視・管理します。
手術看護師:豊富な経験を持つ看護師が、手術中の安全管理や外科医のサポートを行います。
薬剤師:術前・術後の薬剤管理や、アレルギー・併用薬などへの配慮を徹底しています。
放射線技師:術前の画像診断から術後フォローまで、高精度な検査を支えます。
臨床検査技師:術前検査や術後の経過観察における血液検査などを的確に実施し、医療判断をサポートします。
管理栄養士:術後の回復を支えるため、栄養面からのアドバイスや個別指導を行っています。

このような包括的なチーム医療体制により、術前から術後まで一貫した質の高い医療を提供しています。 患者様の不安をできる限り取り除き、安全で快適な手術・入院生活を実現できるよう努めています。

鼠径ヘルニアOverview

鼠径ヘルニアとは一般的に「脱腸」と言われています。本来存在する部位から異常な部位へ腸などが逸脱したために、自覚症状が生じてくることをいいます。鼠径ヘルニアとは足のつけ根あたりに症状が出現し、膨隆や痛み・違和感が生じる病気です。膨隆している中身は腸のことが多いのですが、脂肪などで生じる場合もありますので、厳密には鼠径ヘルニア=脱腸ではありません。

鼠径ヘルニアの症状Symptoms

・足の付け根がふくらむ
・出たり引っ込んだりする
・立つと足の付け根がポコっと膨らむが、寝ると引っ込む
・痛いといえば時々痛むが、我慢できなくはない
・ちょっとした足の付け根の違和感がある

小さな鼠径ヘルニアは様子を見ることもありますが、基本的には手術をしなければ治りません。手術を受けてしまえば上のような症状から解放されます。また、今は出たり引っ込んだりしているヘルニアがある日突然、戻らなくなり激痛、腸閉塞を発症することがあります。ヘルニアの穴に腸がはまり込んだ状態で、これをヘルニア嵌頓(かんとん)といいます。ヘルニア嵌頓を起こすと多くの場合、緊急手術が必要で、場合により致命的となる場合があります。

腹腔鏡手術についてSurgery

痛みが少ない

5mm-5mm-5mmの穴を開けて行う腹腔鏡手術により約7割の患者さんが痛み止めを必要としなくなりました。痛み止めを必要とした患者さんも服薬回数は1、2回程度です。(平均鎮静剤使用回数:0.3回)

早く退院し元の生活に戻ることが出来る

ほとんどの患者さんが術後3時間で水分摂取・歩行を開始し、夕方から食事開始可能です。また手術翌日に退院されています。(術後平均在院日数は1.3日)
夕食は自宅で食べられても良いため、患者さんの状態にはよりますが日帰り手術も可能です。

1.手術前に全身麻酔を行った上で3ヶ所に小さな穴を空けます。
2.カメラと手術器具を挿入し、腸をお腹に戻した上でメッシュを挿入します。
3.メッシュで腸が飛び出さない様に塞いだうえで、縫合します。

診療の流れFlow

Step01

ご予約・お問い合わせReservation / Inquiry

ご予約はオンライン予約(24時間受付)もしくは電話受付となります。電話受付については月~土曜日 14時~17時の間にご対応させて頂きます。予めご了承ください。

Step02

起床時~当日受付Reception & Form

朝食について

超音波検査やCT検査を行う場合がありますので、朝食は食べずにご来院ください。お水は適量であれば飲水可能です。(お茶やお水にしてください)

お持ち物について

・マイナンバーカード(もしくは保険証)
・お薬手帳(お持ちの方のみ)

予約時間について

来院予定時間に合わせてご来院ください。なお事情により遅れる場合や、やむを得ず来院できない場合は必ずお電話でご連絡ください。

Step03

診察・検査・説明Consultation

診察

外科専門医による問診・診察を行います。症状がある部位を確認させて頂き、今までの生活歴などを問診させて頂きます。

検査

超音波検査(エコー検査)やCT検査を行わせて頂きます。鼠径ヘルニアであるかを検査により判断します。

説明

検査結果を医師から説明させて頂きます。症状により手術が必要な場合は手術の必要性、リスクなどを説明させて頂き、手術を受けられるかは患者さん自身に決めて頂きます。手術の場合は入院加療もしくは日帰り手術などを決定させて頂きます。

Step04

お会計・帰宅Payment & Prescription

お会計・帰宅

お会計を行い帰宅となります。手術をする場合は別日で調整させて頂いています。

よく頂く質問Faq

手術は絶対に必要ですか?
鼠径ヘルニアは自然には治らないため、根本的な治療は手術になります。嵌頓(かんとん)を防ぐためにも、手術が推奨されます。
手術はどのように行われるのですか?
ヘルニアの内容物を元に戻し、腹壁の弱くなった部分をメッシュなどで補強する方法です。開腹法と腹腔鏡法の2つの術式があります。
手術は全身麻酔ですか?
一般的には全身麻酔ですが、開腹法では局所麻酔や腰椎麻酔で行うこともあります。患者さんの状態に合わせて選択します。
入院は何日くらい必要ですか?
一般的には1泊2日~数日程度ですが、日帰り手術を希望される場合は対応可能な場合もあります(患者さんの状態によります)。
手術の時間はどれくらいかかりますか?
通常は40分~1時間程度で終了します。左右両側の場合は倍の2時間程度です。
痛みはありますか?
手術後は数日間、軽い痛みや違和感がありますが、痛み止めでコントロールできます。
傷跡は目立ちますか?
開腹法の場合は鼠径部に数センチの傷、腹腔鏡手術では小さな穴が数か所できます。時間とともに目立たなくなります。
メッシュを入れるのは安全ですか?
はい。近年の手術では安全性の高いメッシュが使用されており、長期的な合併症も少ないとされています。
メッシュは体内で溶けますか?
一般的に使われるメッシュは非吸収性で、溶けずに体内に留まりますが、安全です。
再発することはありますか?
稀ですが、術式や体質、術後の行動によって再発することがあります。再発率は全国的には1~3%程度と言われています。
高齢でも手術を受けられますか?
体力や全身状態によりますが、多くの高齢者の方も安全に手術を受けられています。
術後どれくらいで歩けますか?
手術後は数日間、軽い痛みや違和感がありますが、痛み止めでコントロールできます。
術後すぐに食事はできますか?
特に制限がなければ、手術の当日または翌日から食事が可能です。
お風呂にはいつから入れますか?
傷の状態によりますが、通常は術後翌日からシャワー、3日目頃から入浴が可能です。
術後、仕事や運動はいつからできますか?
事務仕事は数日後、重労働や激しい運動は2~4週間後を目安としてください。
手術後に通院は必要ですか?
はい。通常、術後2週間前後で経過観察のため受診していただきます。
手術費用はどれくらいかかりますか?
保険適用で自己負担3割の場合、入院・手術・検査などを含めて約5~15万円程度が目安です(術式や病院により異なります)。
放置するとどうなりますか?
徐々に大きくなり、腸閉塞や腸壊死を起こす嵌頓(かんとん)のリスクが高まります。
手術しないで治す方法はありますか?
残念ながら根本的に治す方法は手術しかありません。保存的に経過観察を選ぶ場合もありますが、リスクを理解する必要があります。
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